虫歯・歯周病・入れ歯|歯周病|歯周病にならないために
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虫歯・歯周病・入れ歯

歯周病にならないために

歯周病をコントロールするには・・・

「すべては、プラークコントロールによって」
歯周病の病原菌を繁殖させないためには、餌となるプラーク(歯垢)を除去することが最も効果的です。

大人向けの歯ブラシの仕方を習いましたか?

よく「歯磨きはしっかりやっているよ、先生!」といわれます。磨いているのにどうして?とお思いの方は多いはずです。
成人してから、自分の歯並びにあった歯ブラシの仕方(ブラッシング)を習いましたか?
大半の方のブラッシングは「やってはいるけど、できていない」のです。日本では学校教育のなかでブラッシング指導が徹底されていません。小さなお子様向けのブラッシングと、成人した大人のブラッシングは違います。
成人の歯周病にかかった患者さんにブラッシング指導をおこなうと、結構な割合で子供向けのブラッシングをしている方をみうけます。
歯周病を予防するためには、バス法を応用した振動法が有効だと考えられています。

歯周病に効果的なバス法

歯ブラシの毛先が大切です。毛先を歯と歯茎の間にあてて小刻みに振動させます。歯茎の間にあるポケットに毛先が入る感覚が大事なのです。1本の歯に対して10回から20回の振動を加えたら、歯1本分移動させます。そうすることで、1本の歯が30回から60回磨かれることになります。成人は28本の歯がありますので、単純に表裏を磨くとして56面磨く必要があります。さらに隣り合った面を磨くには、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助器具を使います。したがって歯磨きには15分から20分はかかります。

歯ブラシの選び方

歯ブラシブラシのヘッドが小さなものを選びましょう。子供用でもOKです。ヘッドは平らにカットされている、普通の硬さのものがよいでしょう。
歯ブラシを裏からみて、毛先がはみでていたら交換しましょう。

歯ブラシの持ち方

ペングリップがよいでしょう。鉛筆を持つように支えて下さい。

1日に何回、磨きますか?

毎日、朝晩磨いているのに・・・と言われます。しかし、回数ではないのです。
20分かかる歯磨きを出勤前にできますか?おそらく無理でしょう。
プラークは48時間経つと悪さをすると考えられています。1日1回、きちんとした歯磨きを行い、プラークフリーの状態にしましょう。歯周病はそれでコントロールが可能です。磨き残しのあるブラッシングを何回やってもダメなのです。
夕食後、テレビでも見ながらブラッシングしましょう。歯磨き粉をつけないで行うブラッシングなら、洗面台に立たなくてもできますね。

歯磨き粉は必要でしょうか?

正しくブラッシングすれば、歯磨き粉は必要ありません。むしろ泡が立ってしまい、長い時間は磨けません。でも最後の仕上げに歯磨き粉を使ったブラッシングは効果があると思います。最近の歯磨き粉にはさまざまな薬効が期待できます。ですから、20分なりのブラッシングのなかで最後の仕上げに使ってください。最初から歯磨き粉を使う必要はありません。
また、歯磨き粉は歯を減らすとして警告された時代がありました。それは、たばこのヤニをとるような研磨剤を多く含んだ粉のことです。あれはやめた方がよいでしょう。

電動歯ブラシは良いのでしょうか?

電動歯ブラシ最近は、面倒だからといって、電動歯ブラシをお使いの方が増えています。そして、ドラッグストアにはさまざまな電動歯ブラシが販売されています。まさにピンキリです。動けばよいわけではありません。さらには、音波歯ブラシも珍しくはなくなりました。そこで、よく聞かれるのが「電動歯ブラシは良いの?」という質問です。
結論からすると電動歯ブラシは通常の歯ブラシに比べ、必ずしも勝らないということです。
ただ、ヘッドの往復回転機能のあるものは歯肉炎を減少させたという報告があります。また、細かな運動をする音波ブラシは効果的とも考えられます。しかしながら、それだけでOKではないのです。デンタルフロスや歯間ブラシの併用も忘れずに。
ロボット開発が盛んではありますが、人間の手ほど、自由に動くものはありません。個々の複雑な歯並びの患者さんそれぞれに適した磨き方を修得しましょう。それをマスターした方にとって、一部の電動(音波)歯ブラシが有効だと考えています。

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