立ち寄った国々
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立ち寄った国々

ハワイ(アメリカ)

2004年3月10日~14日に、第82回IADR(International Association of Dental Research)学術大会がハワイのコンベンションセンターにて開催されたので参加しました。

今回の大会はホノルルということもあって、64ヵ国から5443人の研究者、1029人のメーカー・プレスなどの歯科関係者、総勢6472人の参加がありました。
日本からも約1083人が参加していて、国ごとの参加人数を競うなら最多かもしれませんね。

ハワイホノルルコンベンションセンターIADRには歯科のあらゆる分野の研究者が集うこともあって、4日間にわたる研究発表は4096題と他の学会とはケタが違います。
発表内容をまとめた冊子があり、従来はタウンページかと思うほどのボリューム(少しオーバー?)でしたが、IADRとしては初めてCD-ROMにまとめられ、郵送されてきました。保存するにも検索するにもとても便利です。

4日間におよぶ学会は、午前7時のplenary sessionから始まり、熱いディスカッションの後に、夕方はビーチサイドで各種パーティーが開催されました。

接着治療

会場風景 虫歯を削った後の穴に、コンポジットレジンという歯科材料を詰めます。このコンポジットレ ジンを歯にくっつけるものがレジンボンディングシステムと呼ばれる接着剤です。
このボンディングに、抗菌性とフッ素徐放性が付与された初めての商品が発売されました(クラレアメリカ社:プロテクトボンド)。
良くある抗菌コートみたいな感じでしょうか。歯科用接着剤も、高い接着強さに加えて、付加価値の要求される時代となりました。
日本においても数年前から素晴らしい基礎研究データが発表されてきていて、これから出されるであろう一般臨床における評価が楽しみです。
この接着歯学においては、日本が世界をリードしているのですが、残念ながら国内の薬事認可は未承認です。

学会発表風景私は、レーザーによるレジン補修修復に関する発表をしました。これにブラジル歯科雑誌のエディターが興味を示してくれたのは嬉しかったですね。
レーザーに関する研究は、ドイツ、アメリカ、ブラジルの研究者を中心に43題が発表されていました。数としてはあまり多くないのですが、有意義なディスカッションをすることができたと思います。

レーザーをインプラント周囲炎へ応用した臨床研究など、インプラント治療への応用も確実に広まりつつあるようです。 インプラントはメインテナンスが大事です。そのためのひとつのツールとしてレーザーの役割が大きくなってきました。

医療分野においてレーザーはまだまだ未知の可能性を秘めています。患者さんの精神的・肉体的負担を軽減し、より確実・安全な治療に役立つよう盛んに研究が行われていることを強く実感しました。

ハナウマベイ今回使用した海の写真は、ハナウマベイで撮影してきました。ワイキキから東へ車で30分ほど行ったところにあります。周囲を小さな山(大きな丘?)でくるっと囲まれた湾で、とても美しい場所です。
今回は残念ながら海に入る時間はなかったので見物だけでしたが、ダイビングスポットとして有名な場所らしいので、機会があれば体験してみたいものです。

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