院長ブログ
  1. ホーム >
  2. 院長ブログ

院長ブログ

2007/11/14 インプラントオペの研修

インプラントオペの研修風景

11月10・11日に日本歯科先端技術研究所主催のオペ見学講習会(インプラント研修コース)が開催されました。毎年、行われるこのコースでは以前から講師をやらせて頂いており、今年も10日の診療を早めに終了させて頂いて、私にインプラントを教えてくれたヤナセ歯科医院(埼玉県朝霞市)まで行ってきました。30人の受講生の先生方を2班に分け、7種類のオペを順次見学して頂く内容です。3人のベテラン講師人に紛れて若輩の私もオペを担当させて頂きました。何事もそうだと思いますが、人前で解説しながらの施術というのは普段以上に神経を使い、それなりに疲れましたが充実した時間を過ごすことができました。
江黒歯科クリニックでは、現在、増築工事を進めています。診療中に振動・騒音など、ご迷惑をお掛けしていますが、インプラント施術用オペ室の充実を目的としています。ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。

2007/10/02 幸せな1日

38回目の誕生日先日、38回目の誕生日を迎えました。
土曜日の忙しい診療を終えるとスタッフが皆で誕生日を祝ってくれました。
いつも、お小言ばかり言っている私は嫌われているものと思っておりましたし、患者さんの中にも「うるさい院長の下でスタッフは大変ね」と労って下さる方がいらっしゃるのも存じておりますから・・。他医院にない歯科医療サービスを提供したいと思えばこその嫌われ者なのですが・・・。スタッフもお小言の本音を理解してくれているのかなと思えて嬉しい気持ちになりました。新しく加わったスタッフをはじめ、江黒歯科のスタッフはみな素晴らしい人ばかりと感謝しています。さらに、自宅に戻ると家内と子供たちが出迎えてくれました。誕生日だからといって、娘が作ってくれたハンバーグ、さらに、知らぬ間に作ってくれた刺繍入りキーホルダーをプレゼントしてくれました。そして、息子はお姉ちゃんと一緒に満面の笑顔をプレゼントしてくれました。毎日が大変な医療現場を家族も理解してくれているのかなと思えると、10月からの診療も心新たに頑張ろうと気を引き締めています。

2007/09/05 熊本での口腔インプラント学会

インプラント学会での発表の様子先週末は、熊本で行われた日本口腔インプラント学会に参加するため、休診させて頂きご迷惑をおかけしました。
インプラントは、現在の歯科臨床のトピックスのためか、インプラント学会はもの凄い勢いで大きくなっています。専門医を目指す先生も多く、2500人を超える参加者で会場は大盛況でした。会員数が8000人を超えるので、学術大会の抄録集が重いと感じるほどの厚さで、発表演題数も聞ききれない程でした。
今回は、簗瀬先生(埼玉県朝霞市:ヤナセ歯科医院)との共同研究発表がありましたが、自身の発表以外は外人講師の特別講演を聴いて来ました。審美を追求した症例を見るたびに、日本人との顎骨の違いを痛感させられましたが、江黒歯科で採用している3種のインプラントはグローバルスタンダードであることを再認識し、心新たに、今週の診療に望んでいます。

熊本城が築城400年ということで、街は賑わっており、加藤清正公像や熊本城がライトアップされて、とても綺麗でした。地方の学会は郷土料理が楽しみなわけですが、馬肉料理や辛子蓮根のおいしさには驚きました。私は馬術部だったこともあり、これまで馬肉は避けておりましたが、新鮮馬肉のおいしさとカロリーの少なさが肥後美人を生んでいるのでしょうか。写真は郷土料理の名店ということで入った青柳です。少し高かったけれど、料理は最高でした。
来年は東京で開催されるのですが、私も大会準備委員になっており、熊本に負けない大会にしなければと感じております。

郷土料理の名店「青柳」さんのウェブサイト

2007/09/05 「医科」と「歯科」の格差

最近の新聞には、ほとんど毎日のように医療に関する記事が出ています。とくに地方での医師不足・診療科目によっては医療が成り立たないという現実が報道されています。医師の絶対数が足らないというのですが、厚生労働省はどんな将来設計をしてきたのでしょうか。逆に歯科大学をたくさん作ったために、歯科医師は過剰になっています。
臨床研修医制度などを設け、6年の学部に1年以上の研修ですから、歯科医師になるには7年以上かかります。もちろん7年経ったとしても1人前になるにはそこからが大変なわけですが・・。
先日も4年生の保存修復学の講義に行ってきました。私たちの時には3割に満たなかった女子学生が5割程度まで占めるようになっており、時代の変化を感じました。
都内には同じビルに2軒・3軒の歯科医院があるのは珍しいことではなくなりました。どこも規制された同じような看板ですから、患者さんはどうやって歯科医院を選んでいるのでしょうか。医院ごとに治療内容や方針は異なりますので、自分の求める医療と照らし合わすことができるような情報開示を心がけていきます。

2007/08/23 意外な飲み物が虫歯の元に・・・

日曜日に歯科医師会主催の学術講演会に出席してきました。
講演の中で(東京医科歯科大学・田上教授)、夏場に多くなる清涼飲料水のPHのお話があり、酸性度が強い飲み物は虫歯になりやすいとのこと。お口の中のPHが酸性に傾いている状態が長くなると歯が酸で溶けてしまうのです。歯科医にとっては当たり前の話ですから、当院でも100%ジュースやスポーツドリンクは虫歯を助長するという説明は患者さんにしてきたつもりでした。ところが、わが家で流行の発砲ミネラルウオーターも酸性度があると聞いてハッとしました。言われてみれば炭酸がある分、酸性になるということなのですが、水だと思いこんでいた自分には軽いショックでした。麦茶が一番ということかと考えさせられました。
PHを測定する装置翌日、講演で紹介されていたPHメーターを購入し、診療に導入しました。患者さんに実際のジュースのPHを測って見てもらうと、より深く興味をもっていただけました。
診療室でいつでも測れますので、ご自身が常飲されているものをお持ち下さい。結構、興味深い数字がでてきますよ。


2007/07/23 衛生士講習会を開催しました

歯学部の講義も終わり、木曜の休診日に余裕がうまれたこともあって、スタッフ講習会を開催しました。
今回は、ヒューフレディー社(歯科用器具の会社)のインストラクターをされていた風見健一さんを講師に迎え、江黒歯科所属の衛生士4名と羽生病院口腔外科所属の衛生士1名、さらに、ふじの歯科クリニック・武蔵野歯科医院から各2名の衛生士が参加し、商工センターの会議室をお借りして開催しました。
衛生士講習会の様子
風見さんは5月に独立、シャープニングという会社を設立されたばかりの忙しい時に行田まで足を運んでいただきました。全国の衛生士を対象にした講演に引っ張りだこの有名人でして、私が大学に属していたときの縁で知り合うことの出来た貴重な方です。
今回のテーマはシャープニングということで、患者さんの歯石除去をきちんと行うために必要なキュレット(器具)をいかに上手く研ぐかという講演と実習でした。江黒歯科では、歯周病治療に力を入れていますので、その主役である衛生士にとっては必須アイテムとなるわけです。バーベキュー上手く研げていないキュレットを使うと痛みが強いことなど、臨床に反映される内容を3時間にわたって勉強しました。明日からの臨床で、フィードバックされることでしょう。

せっかくの休日に勉強だけというのも・・・。というわけで、夕方、裏の庭でバーベキューをしました。
頂きもののさつま揚げやお肉をはじめ、父が釣ってきた岩魚、さらには祖母が庭で作った野菜を炭火でおいしく頂きました。父はよく、新潟の湯沢近郊に釣りに出かけています。朝早くに出かけていき、食べきれないほどの魚(イワナやヤマメ)を釣ってきます。冷凍しておいたそれらの魚を炭火で焼きました。野菜は、畑が趣味の祖母が栽培したトウモロコシやナス・枝豆などです。
上半期も無事に終わり、夏以降の下半期に向けて更なる精進をすべく、遅くまで楽しい一時を過ごしました。

風見健一さんの会社(株式会社シャープニング)のウェブサイト
行田商工会議所のウェブサイト
行田市商工センターのページ
(何かの集まりなどで安くスペースを借りたいときに便利です)

2007/07/17 歯科治療の難しさ(2)

このところ、患者さんの数が特に多くなり、それぞれの患者さんに応じたオーダーメイドの対応が難しい状態が続きました。今月に入り、予約も少し落ち着いたように思えます。
「近所で便利だから」という理由だけでなく、「たとえ遠くても江黒に診てもらいたい」という言われるようになっていきたいと思います。そのためにも技術のみならず、人間性を磨かないといけないのかなと反省しきりです。
歯科も医療の一つであることに変わりませんが、お医者さんにかかるときはどこかが痛くなった時や、調子が悪くなったときだと思います。お医者さんの対象は軟組織であることが多く、再生治癒されることが多いのですが、歯に関しては再生されることはほとんどありません。開業前に先輩から「患者さんはトラブルがでないと来てくれないもんだよ」と言われました。私はそれを変えたくて、治療が完了した患者さんには、定期検診のハガキを出しています。先日は「6ヶ月たったけど、ハガキが来ないよ」とお叱りをうけました。
江黒が開業したことで、「行田の歯科医療に何らかの変化を起こしたい」これからもそういう姿勢で取り組もうと思います。

2007/06/29 歯科治療の難しさ

学生時代から仏頂面で人当たりが悪いのは自覚していましたが、最近「江黒先生は怖い」という風評を耳にします。

開業して以来、痛いといって駆け込んでくる患者さんのほとんどが、治療途中で通院をやめてしまっていて、痛くなったから別の歯科医院に来た、という方です。
歯の疾患は自然治癒することは無く、きちんとしておかないと少しずつ、蝕まれていくものなのです。虫歯にしても歯槽膿漏にしても、痛くなったときはかなりの重傷なのだと理解してください。そして、痛くなってから行う処置は痛みを伴うのです。
当クリニックでは、治療を完了した患者さんに対して、定期検診のハガキを送っています。最近はラブレターをもらったからといって検診にお見えになる方が増えてきました。その方達のほとんどは1回の通院で歯をクリーニングし、また、次回の検診予約となっており、歯科医院で痛い思いをしていません。とくに子供にとってはこの経験が重要です。
歯科治療は、ほとんどの処置が1回の通院で終わることはなく、数回から、症例によっては半年、1年とかかる場合があります。私が途中でやめることの怖さを厳しく説明することで、また、仕上げ磨きをしてくれないお母さんに対する言動が怖いという評判なのではないかと思っています。私の怖いという評判は、患者さんのためを思っての怖さであることもご理解いただけると幸いです。そのかわり、治療の知識と技術には自信を持っていますので、ご安心を・・・。

2007/06/14 今ではインプラントもかなり広まってきましたが・・・

日本歯科先端技術研究所の理事会に出席するため、山口県宇部市に行ってきました。土曜日の診療をお休みしたため、ご迷惑をおかけしました。

宇部市はこの研究所発祥の地で、50年前に研究会としてこの地で産声をあげました。当時のインプラントは全く日の目を見ない治療法で、批判も多かったと聞いています。
そんな中、インプラントの可能性に着目した歯科医師が実験・研究施設を立ち上げました。個人の力でそれだけの施設を作るのはかなりの苦労があったようです。当時はインプラントにエビデンス(根拠や検証結果)など無く、患者さんの口のなかで機能することでエビデンスが立証されていたものと思います。医療の原点を見た感じです。
それでも、入れ歯に悩む患者さんが日本全国から、さらにはイタリアなどからも治療に来ていたそうです。 治療はもちろん市骨格の標本内の診療所で行いますが、この研究所は山の中にあって、今回の参加者の多くはタクシーを利用しましたが、タクシー運転手ですら場所が分からず何人か迷子になったようです。

さて、写真は猿の骨格標本です。研究所にあったものをもらってきました。 娘におみやげといって渡したら、少し引いていましたが・・・。 この標本を院長室に置き、インプラントを深く考えようと思っています。

2007/04/10 治療をより理解してもらうために

開業3年目がスタートしました。4月から新入歯科衛生士スタッフを迎えました。心新たに頑張りたいと思います。

当クリニックでは患者さんのご希望に対し、診療計画を提案させていただいています。
このところ、歯を欠損した患者さんにインプラントをご紹介すると、「怖い」という返事が多くかえってくることに驚いています。チタンのネジを埋める手術を指すのでしょう。親知らずを抜く手術の方がよほど大変なのですが、どうも誤解されてしまっているようです。都内で診療していた頃と違い、まだまだ特別な治療ととらえられている方も多いのでしょうね。
これまで、当クリニックにおいてインプラント治療を行った患者さんたちからは「想像以上に楽だった」という声が聞かれます。江黒歯科では、手術中の安全のために血圧や心電図を計りながら処置しているのですが、これがまた誤解を与えてしまっているのかもしれません。心電図がなくとも処置は可能ですが、より安全性が高くなるのならと使用しています。私の説明不足なのでしょうね、患者さんによってはそんなに大変なのかと驚かれるようです。
治療について誤解のないよう、今まで以上に詳しい説明を心がけていきますので、皆さんも遠慮無く疑問をぶつけてくださいね。

2007/02/14 子供の落書き

我が家には3歳になった長男がいます。
小学2年生になる長女が宿題をする姿をみて、長男も机に向かって何やら書き物をするようになりました。始めのうちは紙に鉛筆だったのですが、マジックやクレヨンを使って書き始め、最近は紙から飛び出し机の上に書く始末。あらあらと笑っていたのでした。
しかし、徐々にエスカレートした彼のお勉強は、白壁に被害を及ぼしました。白いものに書き込みをする?そんな想いなのでしょうか?
長女は決してそんなことをしなかったのですが、男の子はやりだすと止まらない?
壁のことを母親から叱られ泣いていた長男は、次週、壁が駄目ならとばかり白いソファーに落書きしちゃいました。今度は母親に激怒され、家族中が長男の悪戯の話題をしていると、いつもはリビングで中心的存在の長男が家の片隅に離れ、リビングには入ろうとしません。三つ子の魂百までといいますが、3歳児にもしっかりと自我が芽生え始めているのを感じました。当然、怒った後のフォローとして、お勉強しようという姿は褒めてあげたのですが・・・。
そこで、歯の話です。幼児期の歯の治療で怖い体験をするとその子は一生、歯医者嫌いになるということです。江黒歯科クリニックでは初めて歯科治療をする幼児には初診時には歯を削りません。口の中に器具を入れたり、機械を回したりという練習で終わります。せっかく来たのに治療してくれないといって、中には不服そうな親御さんを見かけますが「子供にとってどちらが幸せか」を考えてみると納得していただけるようです。
初めての歯医者さんでお姉さん(歯科衛生士)が遊んでくれて褒められて帰ったら、きっと頑張って歯磨きするようになるでしょう。

2007/01/19 消毒から滅菌へ 第二弾

消毒から滅菌へハンドピース(お口の中で歯を削りとる装置:写真)の滅菌を始めました。
消毒と滅菌の違いを知っていますか?
医療界では、主な病原菌を殺菌することを「消毒」、病原菌以外のすべての菌を殺滅することを「滅菌」としています。
ドキュメンタリー番組などで、手術着を着用した医科病院手術室の映像を見たことがあるかと思います。あれは無菌に近い処置といえます。当クリニックでも、インプラントの手術や難しい抜歯の時には、手術着を着用してクリーンルームを使用しています。しかし、みなさまの口の中には常在菌がいますので、歯科において完全無菌状態での治療は不可能なのです。とはいえ、現在は消毒よりも滅菌での対応が必要とされる時代だと考え、診療台ごとに瞬時に滅菌可能な機械(ステリマスター)を設置しました。診療台ごとに滅菌器を設置している診療室は関東地区には存在していないとの事(メーカー談話)。ただ、稼働中は135℃の高温になりますので、お手を触れないようにご注意ください。
スタンダードプリコーションという言葉があります。
時代は変化しており、医療は常に新しくなっています。「行田において最先端歯科医療を提供しよう」というのが江黒歯科クリニックの考えです。スタッフをはじめ、院長自身も新しい良いものを取り入れて、診療しています。

2007/01/11 消毒から滅菌へ 第一弾

消毒から滅菌へ今年から、スリーウエイシリンジという治療器具(水や圧縮空気を噴射します)のすべてを患者さんごとに交換する滅菌体制を整えました。これまでも、エタノール消毒をおこなっていたのですが、ノロウイルスの流行など、ウイルスが世間を騒がせていることもあり、消毒から滅菌へと精度を上げることによって、安心して治療に望んでいただきたいと考えています。
第二弾として、ハンドピースの滅菌化を遂行中ですので、ご期待ください。

2007/01/10 治療時の「キーン音」がより小さくなりました

キーン音の小さい治療器具寒中お見舞い申し上げます。今年も「先端歯科医療を行田で」を心がけて参ります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
ところで、歯科治療が嫌われる大きな原因に、キーンという回転音があります。当クリニックでは、これまでも音の小さなドイツ製ハンドピースを選び、極力、怖くない診療を目指してきました。この度、これまでの回転音をさらに小さくしたハンドピースがドイツから発表されました(GENTLE silence 8000B)ので、導入しました。
さっそく試してみたところ、横で使っているバキューム音に消されて機械音はほとんど聞こえません。音がゼロになるわけではありませんが、少しでも通院しやすい環境をと考えております。今年も江黒歯科クリニックを宜しくお願いします。

ページトップへ戻る